ええいままよ

なんとか生きてる

最後の受験旅行①

三月某日


朝早くに起きて、荷物の準備をする。母に車で駅まで送ってもらう。


朝ごはんはパン屋で買ったパン。なんのパンだったかは忘れた。


駅に着いてコンビニで水とカイロを買って、新幹線に乗る。今回もぜんぶ窓際の席にしてもらった。


Kindle絲山秋子の「小松とうさちゃん」を読んだり音楽を聴いたりなどして過ごす。


新大阪に着いて、乗り換えるため移動。


時間に余裕があったので、いつも乗り換えの時間がかつかつで買えなかった赤福をゲットした。


また新幹線に乗って岡山で降りる。


お腹すいたな〜とフラフラしていると、練り物屋さんを発見。明太チーズという言葉に心惹かれ、じっと見つめていると、お店のおばちゃんにニコニコしながら「なんにしましょ?」と言われる。


そんなの、もう買うしかない。


f:id:eei_mamayo:20170319160204j:plain


ベンチに座ってにやつきながら食べた。おいしかった。


それから土産物売り場でめちゃめちゃかわいいアメがあって思わず買ってしまう。レモネードも買う。


特急しおかぜに乗る。


f:id:eei_mamayo:20170319232623j:plain


他にも桃とかいちごとかレモンのもあった。全部買いしめたいくらいかわいい。アメは着色してない自然な色だった。透明なむらさき。


f:id:eei_mamayo:20170319232822j:plain


念願の赤福


f:id:eei_mamayo:20170319233345j:plain


瀬戸大橋を渡った。こういうとき橋が崩れたらどうなるんだろうとか考えてしまう。


ずっと窓の外を眺めていた。四国の山はいびつな形のものが多い。中にはおっぱいみたいなきれいな形をしたやつもある。


風景から気温が暖かいのが伝わってくる。梅と桃が咲いていた。菜の花も。


三時間弱ほどで松山に着いた。


f:id:eei_mamayo:20170319234250j:plain


路面電車に乗ってホテルのあるところまで行く。


電車を降りてホテルを探す。マップをたまに見ながら歩いた。


なのになぜだろう、見つからない。


わたしはすごく方向音痴で迷うのは日常茶飯事なのだ。


マップで何度も場所を確かめては通りを行ったり来たりする。


数十分後ようやくたどり着く。


そこそこ古いホテルだった。フロントで鍵をもらって部屋へと向かう。


鍵を開けようとするのだけど、うまくいかない。差し込んだままガチャッとしなければならないタイプのやつだった。


荷物を降ろしてしばらくボーっとする。


お腹がすいたな〜と思いながら、近くのコンビニに明日の朝ごはんを買いに行った。


豚しゃぶサラダとヨーグルトとさけるチーズといちごサンドと高菜じゃこおにぎりと水を買った。


f:id:eei_mamayo:20170320004225j:plain


ホテルのエレベーター。いらすとや強い。


それらをホテルに置いてから、夜ごはんのピザを食べに路面電車で大街道に行く。


f:id:eei_mamayo:20170319235124j:plain


お店に入るとカウンター席に案内される。


ジンジャーエールマルゲリータを注文する。


お店は出張で来たらしいサラリーマン二人組しかお客はいなかった。


若い女が一人でご飯なんて変に思われてないかな、とどきどきしながらピザが来るのを待った。


f:id:eei_mamayo:20170319235710j:plain


お、お、おいしかったー!!


最後のほうはキツかったのだけど無事完食した。


お代を払って店を出る。


なんだかフワフワしていた。食べたかったピザを食べれてかなり嬉しかったらしい。


ルンルンと商店街を歩いていると、カラオケがあるのを発見した。


カラオケしたい!!!!!!


ほぼ衝動的に店に入る。明日は試験が…という脳内の理性の声を無視して「一時間で、はい」と受付のおにーさんに頼む。


カラオケは二年ぶりだった。まずは歌舞伎町の女王を歌った。


途中で採点機能を入れてみたのだけど、音程のやつに色がつかない。


音程を外してるわけではない。わたしの声は全校生徒で校歌を歌うと、どんなに叫ぶように歌ってもかき消されるような声をしている。歌うと声が高く小さくなってしまうのだ。


音楽のボリュームを下げてマイクのボリュームを上げるとちゃんと色がつくようになった。


いろいろと歌ってスッキリした。歌うのはすきだ。


カラオケを出て、ホテルへ向かうため路面電車に乗った。


窓から風景を眺めていたら、なにかおかしいことに気づく。


「あれ、なんかさっきとちがうな」


電車を間違えたのだった。どこかの駅についたのでとりあえず降りる。


駅名を見てもピンとこない。背の高い眼鏡をかけた男性も困ったように辺りを見渡していた。わたしと同じく間違えたらしい。


とりあえず反対側の乗り場に行って、電車を待つことにした。


一人、おばあさんがいたので「あのう、○○駅に行きたいのですが」と尋ねると、「あー、○○に行くには△△で降りて乗り換えなきゃだめやわ」と教えてくれる。


わたし「あ〜…乗る電車間違えてしまいました」


おばあさん「道後温泉行じゃなくて、松山駅行のに乗らんとね。3番じゃなくて5番のね」


おばあさんはその後も路面電車について教えてくれた。


どうやら話し好きのひとなのだな、と思ったわたしは、もう夜なのに空気が暖かくて落ち着く感じだったこと、おひとりピザをキメたことやカラオケをしたことで気が大きくなっていたということもあっておばあさんに「松山っていいところですか」などと尋ねた。


おばあさん「いいところですよ、わたしも県外から働きに来たんですけどね、□□からね……」とこの町のよいところをいろいろと話してくれた。


いろんなチラシを入れてくれるしね、とおばあさんは言っていたけどそれは関係あるのかね、と脳内でつっこむ。


「どこから来たの」と言われて「石川です」と答えると「えぇ〜」とのけぞりながら驚かれた。


そのうち電車が来た。降りるときはここのボタン押すの、とおばあさん。知っていたけどへ〜!と少し驚いたふりして頷いた。


おばあさんに「いろいろとありがとうございました」とお礼をして電車から降りると、そこは降りるべき駅の隣の駅だった。


脳内で「あ〜しくじった〜しくじった〜」などと歌いながらホテルまで歩いた。


ホテルに着いて、シャワーを浴びて、歯磨きして寝た。